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対策2 |
変わる入試問題への対応 |
入試傾向の変化に対応するために、中学校では多様な工夫を行っている。一方で、「大切なのは基礎・基本の定着」という声も少なくなかった。 |
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■高校入試で面接や作文が増えてきたとしても、学力テストの点数がこれまでより軽んじられることはない。入試の方法が変わったとしても、学校では生徒全員に「基礎・基本の定着」を実現させたい。
(青森県・44歳・男性)
■ここ1、2年の理科の入試問題を見ると、顕微鏡やガスバーナーの使い方などの実験器具の基礎的な操作に関する問題が出される傾向にある。そこで授業では基礎的操作の指導に時間をかけ、定期テストでも出題している。発展的内容については、3年生の選択科目で補うようにしている。
(愛知県・54歳・男性)
■学校裁量の時間を有効利用して、生徒から学習についての質問を受けつけたり、個別指導や自主学習に当てている。またこの時間を、文化祭や体育祭の練習時間としても利用し、教科の授業時間が少なくなることを極力防いでいる。さらに10分間の朝学習も実施。基礎・基本の定着を図っている。
(岡山県・43歳・男性)
■作文、小論文に対する高校側の扱い方が変わってきている。そこでわが校では、国語科や学級活動での年間計画を改善して、従来よりも作文・小論文指導に多くの時間をかけている。また面接対策については、視聴覚教材や「面接ガイド」等の本を活用して指導している。
(愛媛県・43歳・男性)
■定期テストでは、知識を問う問題だけでなく、表現方法や答えを導く過程を重視する問題を入れるようにしている。また、きめこまかに単元テストを実施し、習熟度を教科連絡表を使って生徒や保護者に知らせている。授業では、発達表現(解き方や仲間への教え方などの表現の仕方や工夫)を評価するようにしている。
(高知県・39歳・女性)
■生徒が自分の考えを持ち、それを表現できる力を養う機会を多く設定している。例えば英語では、毎回「チャットタイム」を実施。また本校独自の「自己表現集」を使って英語を使う力を高めたり、交流型の授業、ディベート授業を行っている。
(福井県・40歳・男性) |
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