ベネッセ教育総合研究所
中学生の日常生活はどうなっているのか?
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【4】 家庭学習時間は二極化が進んでいる
 家庭での学習時間はどうなっているのだろうか。図4は各学年別の平日の家庭での学習時間を示したが、小学生では10%未満だった「ほとんどしない」の割合が、中学生になると急に増え、中1で23.5%、中2で27.3%に増加する。
  一方で「2時間以上勉強する」の割合も小学生に比べると増加する。家庭学習をしっかりする生徒とほとんどしない生徒の二極化が進んでいることがわかる。
 ▼図4 平日(学校がある日)の家での学中時間(学年別)
図表
  以上のように、中学生の日常生活は、小学生の時と比べて大きく変化している。睡眠時間の減少は、家庭学習時間の増加ではなく、テレビやビデオを見る時間の増加と関係がありそうだ。
 中学校は小学校時代と比べ、通学距離、学習内容、人間関係、部活動など、生活スタイルが大きく変わる。そのため、今回示したような実態を踏まえ、生徒の状況に応じた的確な指導が求められるのではないだろうか。

■第1回子ども生活実態基本調査・調査概要
調査時期/2004年11月~12月
調査対象/小学4年生~高校2年生(合計14,841名)
抽出方法/市区町村の人口規模および人口密度を考慮した有意抽出法
調査方法/学校通しの質問紙による自記式調査
2004年4月に速報版を発行し、7月に詳細な分析の「第1回子ども生活実態基本調査報告書」を刊行予定
◎内容についてはWebサイトでも公開予定
http://berd.benesse.jp/berd/



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