e授業のある風景 京都府城陽市立南城陽中学校

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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2年生 社会
IT教材の特徴を生かした地理の授業案の作成

【学習内容】
黒板や教科書の説明だけでは理解しづらい時差や地形のでき方などの学習を、立体感を再現でき、自分で自由に操作できるIT教材のよさを生かして進めている。

今回使用したツール
『地理探険ナビ』
◎授業のアイデアが広がる地球儀、どの角度からでも見ることができ地形の特徴がわかる3D地形図など、興味を持って地理学習に取り組める、ベネッセコーポレーションの学習支援ソフト。

案1 時差の学習案
 地球が太陽の光を浴びて自転している姿をさまざまな角度から見せ、経線、赤道などを自由に表示しながら、昼と夜の変化を意識し、時差について学習する。説明だけでは、地球全体の昼と夜のことを理解しづらいが、立体的に見ることで理解が進む

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案2 地図上の距離の学習
  2点間の距離の測定ツールを使い、同じ緯度上の2点間の最短距離が緯線と平行にならないことなどを体感する。2点を指定すると、最短の経路と距離ですぐ出てくる。京都から札幌、沖縄はどちらが近いか、アメリカへの最短経路などが理解できる。子どもたちの「へえ~」といった驚きを期待できる

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案3 地形のでき方の学習
  平面地図では理解しづらい扇状地、リアス式海岸などの地形を、さまざまな角度から自由に見たり、ムービーを使って地形のでき方を追ったりすることで理解する。実際には体験できないことを模擬的に体験できる(画像は扇状地)
【実践の工夫】まずは大型のディスプレイで見せる
 まずは生徒全員の視線を一点に集中できる環境で教師が指導することで、学習内容の理解を図る。

「生徒が自由に操作することも、興味や理解を広げる意味では大切ですが、最初から操作させると説明を聞かずに遊んでしまうことになり、理解できないおそれがあります」(植村教頭)

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