いま、文部科学省が伝えたいこと 文部科学省初等中等教育局長 銭谷眞美氏に聞く

銭谷眞美

▲文部科学省
初等中等教育局長

銭谷眞美

ぜにや・まさみ◎1973年文部省(当時)入省。官房審議官(初中局担当)、文化庁次長、生涯学習政策局長などを経て04年より現職。

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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いま、文部科学省が伝えたいこと

中教審答申のポイントと全国学力調査のねらい

文部科学省
初等中等教育局長
銭谷眞美氏に聞く

 2005年10月、中央教育審議会(以下、中教審)は義務教育特別部会および総会での審議を「新しい時代の義務教育を創造する」(答申)としてまとめた。
  義務教育の改革の方向性と、今後の具体的な改革案などが盛り込まれたこの答申のポイントはどこにあるのか、また、多くの教師の関心事である全国学力調査のねらいは何なのか。文部科学省初等中等教育局長の銭谷眞美氏にお話をうかがった。

義務教育特別部会で審議が重ねられたテーマとは

―中教審義務教育特別部会では、何が審議されたのでしょうか。

銭谷 義務教育特別部会における審議の観点は、「義務教育の制度、教育内容の在り方」、「(義務教育に関わる)国と地方の関係・役割の在り方」、「学校・教育委員会の在り方」、「義務教育に係る費用負担の在り方」、「学校と家庭・地域の関係・役割の在り方」の五つに整理できます。
  これらについて議論を重ねた結果、義務教育改革に関する大きな方向性が示されたと考えています。ただ、教育内容や教員養成の具体的な在り方については、それぞれ関係の部会で審議を継続しています。


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