データからみる教育 校内活用版 家庭学習指導が学力の二極化を防ぐ

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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データからみる教育
ベネッセ教育研究開発センターが行った調査の中から、教育現場に即したデータを紹介する。

1 校内活用版

家庭学習指導が学力の二極化を防ぐ

 成績上位層は下位層と比べて家庭学習時間が長く、通塾率が高い傾向にある――。
  ベネッセ教育研究開発センターが行ったこの調査データを、学力の二極化を抑えるための宿題の出し方や個別指導の工夫、家庭への働きかけ方などを校内で話し合うきっかけとして活用してほしい。

1 成績上位層の方が家庭での学習時間が長い

 図1は、平日の家庭学習時間と成績の相関を示している。成績が上位になるほど家庭学習を「ほとんどしない」割合が低くなっている。平均時間で比較すると、成績上位層は1時間10分、成績下位層は48分と、約20分の学習時間の差が見られ、家庭学習時間は成績によって二極化していることがわかる。
  このデータについて学校現場からは、「成績上位層の家庭学習時間が長いのは、塾の宿題を家庭でしているからではないか。塾の宿題以外に自主的に学習をしている子どもは、実は少ないのではないか」という声も聞かれる。
図1

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