データからみる教育 校内活用版 家庭学習指導が学力の二極化を防ぐ

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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4 題を出す頻度は教師の間でも二極化

 図4は、学校の教師が宿題を出す頻度をまとめたデータである。「授業のたびに出す」が15.9%、「授業2、3回に1回くらい」が27.0%いる一方で、「ほとんど出さない」教師も27.3%おり、二極化が見られる。また、教科別では、外国語が最も多く、次いで数学、国語の順となっている。
  「部活に加え、塾通いで忙しい子どもに多くの宿題は出せない」という学校現場の意見も多いが、塾に通っていない子どもにとっては、家庭学習時間が減ってしまうことになる。学力の二極化を抑えるためにも、教科間で組織的に宿題の出し方を工夫したり、個別の家庭学習指導を考えるなど、家庭学習時間の確保を図る対策が必要といえるだろう。
図4

●第1回子ども生活実態基本調査・調査概要(図1~3)
調査時期/2004年11月~12月
調査対象/小学4年生~高校2年生
      合計14,841人(有効回答数)
抽出方法/市区町村の人口規模および人口密度を考慮した有意抽出法
調査方法/学校通しの質問紙による自記式調査
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●第3回学習指導基本調査・調査概要(図4)
調査時期/2002年9月~10月
調査対象/全国公立小・中学校の管理職1,245人(回収率50.0%)、
      教諭7,007人(回収率46.9%)
抽出方法/地域類型別構成(都道府県庁所在地、その他の市、郡部)を考慮した割り当て法
調査方法/学校通しによる質問紙調査

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