データから見る教育 成績中・下位層で「そこそこ志向」が強まる

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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「学習基本調査」

成績中・下位層で「そこそこ志向」が強まる

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図2

中・下位層で増える「そこそこ志向」

 上図は、中学生の「学習」に対する考え方の変化を、成績の自己評価別に分析したものだ。
 図1「将来ふつうに生活するのに困らないくらいの学力があればいい」や、図2「どこかの高校や大学・短大に入れる学力があればいい」を見ると、特に中・下位層で「あてはまる」と回答する生徒の割合が高い。
 更に、図3「学校生活が楽しければ、成績にはこだわらない」との回答は、特に下位層の生徒に多い。「中・下位層の生徒の学習意欲の低下が深刻」との声は先生方からもよくうかがうところであるが、それが裏づけられた形だ。

キャリア教育で学ぶ目的を考えさせる

 生徒の学習意欲を引き出すには、学ぶ楽しさを実感できるような授業づくりが大切だ。また、授業の改善と共に、「子どもたちに学ぶ意味や目的について考えさせる活動が必要だ」との指摘も多い。
 例えば、今号の特集で取り上げた「キャリア教育」は、そのための有効な手法の一つである。働く社会人の姿を見て、将来の夢に向かって努力する必要性に気づいたり、あるいは、教科の授業で学んだ内容が、社会でどう役立つのかについて理解を深めたりすることは、生徒の学習意欲を高めるきっかけになるはずだ。
※このページの調査データ等は、先生方や保護者の方々への資料として、是非ご活用ください

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