生徒と向き合う時間を 今まで以上に大切にするための取り組み
近年、益々多様化する生徒を、それぞれの個性を尊重しながら育成していくために、教師と生徒、保護者とのコミュニケーションを深めることが、今まで以上に求められている。このコーナーでは、高校現場におけるコミュニケーション進化の可能性を探っていく。
コミュニケーションに関する高校現場の葛藤
担任が生徒一人ひとりとのコミュニケーションを深めると共に一人の生徒を多くの教師によって育む発想が求められている
ここに、1999年、弊社が高校の教師を対象に行った調査がある。(資料1参照)
ここ数年、生徒の多様化が叫ばれているが、生徒の個性を尊重し、個々の状況に応じた適切な指導のためには、生徒一人ひとりとの十分なコミュニケーションが必要になる。
調査ではそれを裏付けるように、多くの教師が生徒とのコミュニケーションの重要性を感じている結果が出た。
ところが現実には、教師は生徒と向き合う時間が十分に取れず、そのジレンマに悩んでいる。そこで限られた時間の中で、面談などを中心とした個別指導の時間をつくり出し、コミュニケーションの密度を高めるためには、様々な工夫が必要になる。
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