『大学教育の改善について』
91年に大学審議会が打ち出した答申。主な内容は、
(1)一般教養課程の廃止
(2)学部・学科名称自由化
(3)大学院の整備・拡充
の3点からなる。
特に(1)は大学の教養部の廃止となって現れ、教養教育の場としての大学の位置付けを不明瞭なものとした。しかし、文部科学省は必ずしも大学の専門教育機関化を意図したわけではなく、一般教養課程の廃止の裏には、教養教育を4年間行うリベラルアーツ型の大学を育成する意図もあったと言われる。98年答申は、ある意味でこのギャップを軌道修正するものだった。
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