VIEW21 2003.2  国際人を育てる THINK GLOBAL

Special Interview グレゴリー・クラーク氏

日本人が国際社会で
活躍するためには

国際社会と日本の間に存在する価値観の相違

 現在、日本では盛んに「国際人の養成」が求められていますが、これは海外でも同様なのでしょうか。

 「国際人の養成」などという言葉が存在するのは、世界中でも日本だけではないでしょうか。欧米でも、中国でも、インドでも、そしてアラブ諸国でも取り立てて話題になることはありません。それは、自分の社会の中である程度の教養教育を受ければ、そのまま国際社会で通用するからです。つまり、日本以外の国では国際社会の価値観と自国の価値観に大きな違いがないと考えているんですね。しかし、日本人にとっては国内の価値観と国際社会の価値観が全く異質のものであるがために、切り替えが必要になってくるのです。


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グレゴリー・クラーク
Gregory Clark
多摩大名誉学長。1936年イギリス生まれ、オーストラリア育ち。オックスフォード大を卒業後、オーストラリア外務省に入省。中国担当官として香港に駐在、一等書記官として駐ソ大使館に勤務。The Australian紙東京支局長、上智大教授、多摩大学長を経て現職。著書に『誤解される日本人』(講談社)、『クラーク先生の英語勉強革命』(ごま書房)など多数。

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