ベネッセ教育総合研究所 ベネッセホールディングス
中学生の保護者は、子どもの教育に何を思っているのか?
   5/5 前へ


(7) 学校への期待と満足度
評価は概ね高いが、「生活指導」に比べ、
「学習指導」への満足度がやや低い
 学校の取り組みや指導で重要だと思うことを18項目中3つまで選んでもらった結果、「子どもが人間的に成長するのを助けること」「いじめ問題や友達同士のトラブルへの対応」に続き、「子どもの学習進度や興味・関心に合った教え方をすること」「教科の基礎的な学力を付けること」といった学習指導に関する項目への期待が高いことが分かる(図11)。
図11
 さらに、各取り組みや指導の満足度を尋ねたところ、ほとんどの項目で「満足」している割合が5割を超えており、保護者は概ね学校を評価している結果となっている。
 ただし、生活指導に関する項目の多くが、満足度7割を超えているのに対し、学習指導に関する項目の満足度が相対的に低いことが気になる。「子どもの学習進度や興味・関心に合った教え方をすること」50.3%、「教科の基礎的な学力を付けること」59.1%など、学習指導法や基礎学力の保障に対する満足度は総じて低めである。
 今回のデータから、生徒だけでなく保護者も多様化していることが分かる。この多様化する保護者に対して、また、家庭と学校がより連携していくためにも、コミュニケーションを強化していく必要があるであろう。
 
このページの先頭へもどる
   5/5 前へ
 
このウェブページに掲載のイラスト・写真・音声・その他のコンテンツは無断転載を禁じます。
© Benesse Holdings, Inc. 2014 All rights reserved.