ベネッセ教育総合研究所
特集 導入期の集団づくり
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一人称で語りかけ日々の授業を中心とした指導を
 更に、学びに向かう意識付けの第一歩として、教師が一人称で生徒に語り掛けることも重要だという。
 「『大学受験や社会に出たときに困るから』そんな一般的で漠然とした言い方ではなく、何故学ばなければならないかの理由を『私はこう考えている』と一人称を用いて説明してほしいですね。教師自身が行動の根拠を自分の言葉を使って示せば、すべての生徒が納得するとは限りませんが、少なくとも理解はできる。理由が見えないままに学ぶよりも安心感を得られるし、教師に対する信頼感をより深めることにもつながっていきます。また、高校生活の中心となるのはやはり勉学ですから、授業を指導の中心に据えるべきでしょう。生活指導や進路指導も、授業の中に組み込むことは可能ですし、特に導入期においてはそうした要素を意識的に取り入れるとよいでしょう。授業を通して『学ぶ喜び』を実感できるよう工夫を凝らし、生徒の意識を高めていくことに努めてほしいと思います」
 高校における3年間の学びに意欲的に向き合えるように、生徒を支えていくのは教師の役割。そのためにも、導入期には生徒との信頼関係の構築と、生徒に自信を持たせることを主眼とした指導を学校全体として心掛けていく必要があるだろう。


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