第一は、高校、大学、教育委員会など連携ネットワークの「拡大」である。高大連携のパターンとして最も多いのは、高校と大学の個別的な結び付きによる連携である。近年、高校の進路学習として行われる出張講義や大学説明会等でも、1高校と1大学・講座の連携にとどまらず、生徒の希望に応じた複数の大学・講座メニューが用意されることが多い。つまり、1高校が複数の大学・学部にネットワークを拡大しているのである。更には、複数の高校と複数の大学が、高大連携事業の協定の下(県教委)、広域に組織される事例も見られる。例えば、岩手県、茨城県、群馬県、山梨県、京都府、兵庫県、広島県、山口県、長崎県など、高校生を対象とするより広範な取り組みが全国的に増えつつあるようだ。
|