生きたデータの見せ方・つくり方 2年生の夏休み明けの意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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CASE3 入試・大学に関する情報を提供する
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
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図5,6
データ作成・加工の POINT

この時期、生徒の受験に対する意識を徐々に高めていくことも重要だ。例えば、(5)のように入試に関するキーワードの知識を問うミニテストを行うのも一つの方法だ。HRや進路講演会の導入で実施すると効果があるだろう。また、その際、「3年生の先輩たちは、ちょうどこの時期、第1志望大の絞り込みをしている」など、出願を目前に控えた3年生の動向を紹介すれば、1年後の自分がイメージできるだろう。また(6)のように、個別の大学・学部について具体的な情報を提供する方法もある。クラスで志望者の多い大学の情報(入試科目や配点などの入試情報、講義内容や就職状況、更に過去の先輩の合格実績、成績推移など)を中心に、定期的に発信したい。ただし、情報が多すぎても生徒は読まないので、多くてもB4サイズ1枚程度でまとめたい。楽しく読みながら、興味を高められるものを目指したい。

プラスαの一工夫
大学情報は生徒に主体的に収集させる
生徒は、与えられた情報より、自分で主体的に収集した情報の方をよく吸収するものだ。大学・学部情報も、教師から与えられたものより、「見てみよう」と関心を持って自分から獲得したものの方がより生徒の中で生きてくる。そこで、大学・学部情報は、一斉に配付するのではなく、進路指導室や職員室前の廊下などに常時並べておき、生徒が必要なときに自由に取りに来るようにしてもよいだろう。
進路学習の一環として生徒にまとめさせる
志望大・学部の紹介記事は、進路学習の一環として生徒にまとめさせてもよいだろう。ただし、大学のWEBサイトから得た情報を機械的に貼り付けたようなものにならないように指導することが重要だ。生徒には、自分なりにその大学・学部のポイントを捉え、簡潔にまとめさせるようにしたい。

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