特別企画 進研ニュースVIEW21の歩み
牧島勝利

▲栃木県・私立文星芸術大附属高校

牧島勝利

Makishima Katsutoshi
 栃木県立黒磯高校校長を経て、現職。栃木県立宇都宮高校進路部長時代に、創刊200号(当時は『進研ニュース』)で取材をさせていただいた。

VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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COLUMN

私とVIEW21

理想を追い求める現場と共に考える誌面

 

 私が『VIEW21』の誌面に登場させていただいたのは、宇都宮高校の進路部長を務めていた92年の9月号でした。私立大の総難化を背景に、「入れる大学を探す」指導が一般的だった当時、私たちは「このような指導ではこれからの時代に対応できない」「進路指導は生き方指導であるべき」と考え、生徒に向き合いました。忙しく、現実に追い立てられる中でも、理想を追い求め、常に先を見据えた指導をしていくことが大切だと信じていました。

 『VIEW21』を愛読してきた理由に、教育界全体の動きを見据えた提言が豊富で、教育現場が抱える課題に挑む先進校の取り組みの報告が充実していることがあります。今も昔も教師は相変わらず多忙で、すぐに使える情報を求める傾向がありますが、それだけではいけないと思うのです。教育とは何かを深く考える時間も大切であり、その意味で、オピニオン性と現場主義のバランスのよい誌面をつくり続けてきた『VIEW21』に、今後も「教師の目を開かせる」役割を担ってほしいと思います。


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