生きたデータの見せ方・つくり方 3年生2学期の意識付け
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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教師の思い、メッセージを生徒に効果的に伝える!
生きたデータの見せ方・つくり方

3年生2学期の意識付け

入試に向け、生徒一人ひとりの意識を向上させ、クラスを最後まで頑張る集団にしたいこの時期。データをどのように活用すれば効果的な指導ができるだろうか。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
CASE1 生活習慣の安定化を図る
『VIEW21』編集部ヒアリング結果より
図1,2
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■A大に合格した先輩のこの時期の生活スケジュール Excelダウンロード(22KB)
■合格者の3年生2学期における平均自宅学習時間と学習内容 Excelダウンロード(18KB)
データ作成・加工の POINT
学校行事も一段落したこの時期は学習に集中しやすく、まさに「現役生が伸びる」時期だ。しかし、入試まではまだ時間があり、過度の焦りは禁物だ。粘り強く最後まで学習に取り組むには、規則正しい生活リズムが欠かせない。そこで、(1) 、(2)のように志望大に合格した先輩のこの時期の生活スケジュールや学習時間のデータを示すことで、生活習慣を安定させることの重要性を訴えたい。起床・家庭学習開始・就寝という1日の3つの節目を固定することで、安定した学習量が確保できることを理解させる。
プラスαの一工夫
日々の記録を付けることで生活習慣を整えさせる
この時期、それまで学習習慣が身についていない生徒ほど、「猛烈に勉強する日」と「全く勉強しない日」が明確に分かれてしまう。基礎学力を身につけるためには起床・家庭学習開始・就寝の3点を固定させた計画的な学習の継続が大きな鍵となる。それを意識付けるためにも、生徒に日々の起床・家庭学習開始・就寝時間を記録させるのがよいだろう。
授業を大切にするという姿勢を崩させない
センター試験対策では、学校の授業の徹底理解こそ最も重要である。これまでの学習量が不足している生徒は、焦りから難問や新しい問題集に手を出したがるが、授業を中心とした学習と、教科書レベルの基礎的な問題に繰り返し取り組むことが有効であることを改めて説明したい。

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