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研究内容
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兵庫県立 明石西高等学校

研究内容2:自己表現能力、情報発信能力を伸ばすための効果的なスピーキングの指導方法の研究開発
■実証したい理論や仮説
1.リーディング指導において英語のインプット量を増大させることで、スピーキング能力の伸長をはかることができる。
2.シャドーイングによる指導を継続的におこなうことで、オーセンティックな英語の発音とイントネーションを身につけさせることができる。
3.ライティング活動において、その内容に関するスピーキング活動を織りまぜることで、アウトプットを質・量ともに充実させることができる。
■到達目標
【上記1に対して】
・精読用教材を扱う授業時には、フレーズ読みを基本にして、極力「きれいな日本語に訳すこと」にこだわらない習慣をつけさせる。また様々な形態の音読やその教材に関する自分の意見を発表する時間を確保することで、英語そのもののインテイク量を増大させる。
・授業及び家庭学習の形態とテスト形式の整合性を保ち、併せて様々な波及効果をねらった指導を行うことで、生徒に「学習のターゲットは(日本語ではなく)あくまで英語」という意識を持たせる。これによって英語のインテイク量を増大させる。
・精読用教材、多読用教材のいずれかを扱う時も、生徒が英語で発信することが必要となる状況・題材を提供し、自分の意見をお互いに発表させる機会を設定することで、スピーキング能力の向上をはかる。
上記2に対して
・発音指導においては、特に日本語に類似した音がない子音を重点的に指導し、正しく発音する「くせ」をつけさせることによって英語を話すことへの自信をつけさせる。
・授業および家庭学習時にシャドーイング活動を重視し、オーセンティックな発音とイントネーションを習得させる。
・1年時には発音・イントネーション指導の節目として校内レシテーション・コンテストを実施し、全員に前向きに取り組ませる。

【上記3に対して】
・ライティングの授業においても、できるだけ多くスピーキング活動を組み込む。
・上記1,2に対する取り組みで培ったインテイクの充実を、ディベートにおけるライティング、スピーキング活動に発揮させる。
・2年時にはライティング、スピーキング指導の節目として校内スピーチ・コンテストを実施し、全員に前向きに取り組ませる。
・学期末ごとに行うオーラル・インタビューでは、生徒が自発的に話そうとするような状況を作るとともに、インタビューの録音を生徒自らが文字に書き起こすことで、アウトプットの機会と自分の達成度を振り返る機会とする。また、スコアによって、生徒のスピーキング能力の変化を検証する。
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