【結果と検証】
1.4月から2月まで、20のエッセイに取り組んできたが、多くの生徒が英語でエッセイが書けるようになったと感じている。アンケートによると、87.5%の生徒が「書けるようになった」と答え、追加質問で「語数はいくつまでが、課題として適当だと思うか?」
に対し、「平均97.8語」と答えている。この数字は、4月当初40語ぐらいから始めたことを考慮すると、エッセイを書くことに対する抵抗感がなくなっただけではなく、ある程度の進歩が見られたと考えてもよいだろう。また、エッセイを順序立てて、論理的に書く取り組みにおいても自分の成長を感じている者が8割以上いることは一種の成果に値すると考えられる。また、この取り組みが小論文や現代文の読解などで役立てられそうだと考える生徒も少なからずいることに注目したい。
2.週2回の授業のうち、1回はALTとのティーム・ティーチングを試みた。本校のALTは2名だが、エッセイの添削クラスとTTに入るクラスを同様にすることで、エッセイ添削に関して生徒にフィードバックをすることができた。TTのクラスでは、コミュニケーション活動や音読が中心になるのではないかと懸念していた生徒もいたが、きめ細やかなフィードバックや英作文で幾通りもの書き方を指導してもらえたことを積極的に受け止めることができたと考えられる。
3.徹底的な各種の音読活動をコンスタントに続けたことにより、語彙や表現の一人歩きがなかった。音とともに語彙や表現を覚えることができた。また、ペア・グループ活動でも積極的に取り組むことができたのも声に出す・話すことに対する抵抗感がなかったからであろう。
4.教科書の構成が、機能別表現と文法事項別表現の2本柱であったことで、文法の基礎的な復習を兼ねることができた。
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