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研究内容
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滋賀県立 米原高等学校

研究内容3:「書く」力を伸ばす指導法
■実証したい理論や仮説
書く力の段階的伸長のための手段の研究
エッセイ・ライティングを定期的に課し、誤答分析によって自己の英語を振り返らせ、誤りの中から指導すべき事項を発見して、機能的に定着する方法を採る。自己評価とともに、誤用の傾向を客観的に評価し、指導につなげる。また、書く力の評価のあり方を考える。

【ライティング(普通コース)の取り組み】
1.取り組みの目標
 1 教科書の機能別表現や文法事項別表現を通して基礎力の定着を図る。
 2 自分の考え、意見、気持ちや情報などを、場面や目的に応じて英語で表現する能力を養う。
 3 エッセイ・ライティングを通して、物事を論理的に筋道立てて表現する力を養う。

2.取り組み概要

 

テキストの構成は機能項目別の例文(例 :計画、希望、祝う、喜ぶ、依頼、賛成、反対、落胆、許可等)であり、また各課に文法項目別の 表現も例文として記載されている。PRACTICEで基礎から応用問題に取り組み、簡単なエッセー を書く流れになっている。2年ライティングでは、UNIT 1に取り組むことにより、まずは基礎力の定着を図り、簡単なエッセイを書くことから始め、次第に論理的に書く能力を習得できるよう 指導をした。さらに3年生への橋渡しとなる最終的な段階として、自分の書いたエッセイを添削記号により自分で校正することで、生徒ひとりひとりが自分の作品に責任をもち訂正し、そのことにより気づき、新たに学び、より豊かな英語表現を確実に身につけられることを試みた。

3.各目標を主眼とした具体的な取り組みについて
 目標1  教科書の機能別表現や文法事項別表現を通して基礎力の定着を図る。
 目標2  自分の考え、意見、気持ちや情報などを、場面や目的に応じて英語で表現する能力を養う。
 目標3  エッセイ・ライティングを通して、物事を論理的に筋道立てて表現する力を養う。
■到達目標

【結果と検証】
1.4月から2月まで、20のエッセイに取り組んできたが、多くの生徒が英語でエッセイが書けるようになったと感じている。アンケートによると、87.5%の生徒が「書けるようになった」と答え、追加質問で「語数はいくつまでが、課題として適当だと思うか?」 に対し、「平均97.8語」と答えている。この数字は、4月当初40語ぐらいから始めたことを考慮すると、エッセイを書くことに対する抵抗感がなくなっただけではなく、ある程度の進歩が見られたと考えてもよいだろう。また、エッセイを順序立てて、論理的に書く取り組みにおいても自分の成長を感じている者が8割以上いることは一種の成果に値すると考えられる。また、この取り組みが小論文や現代文の読解などで役立てられそうだと考える生徒も少なからずいることに注目したい。

2.週2回の授業のうち、1回はALTとのティーム・ティーチングを試みた。本校のALTは2名だが、エッセイの添削クラスとTTに入るクラスを同様にすることで、エッセイ添削に関して生徒にフィードバックをすることができた。TTのクラスでは、コミュニケーション活動や音読が中心になるのではないかと懸念していた生徒もいたが、きめ細やかなフィードバックや英作文で幾通りもの書き方を指導してもらえたことを積極的に受け止めることができたと考えられる。

3.徹底的な各種の音読活動をコンスタントに続けたことにより、語彙や表現の一人歩きがなかった。音とともに語彙や表現を覚えることができた。また、ペア・グループ活動でも積極的に取り組むことができたのも声に出す・話すことに対する抵抗感がなかったからであろう。

4.教科書の構成が、機能別表現と文法事項別表現の2本柱であったことで、文法の基礎的な復習を兼ねることができた。

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