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研究内容
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福岡県立 香住丘高等学校

研究内容2:スピーキング・ライティング能力の向上に関する効果的な指導方法および評価方法の研究開発
■実証したい理論や仮説
(1)4技能統合型の指導方法

(2)入門期におけるスピーキング指導のあり方およびinformalな場面でのスピーキングの指導方法の研究

(3) outputとしてのwriting+speaking能力統合型の指導方法の研究と実践

(4)ディベートの段階的指導方法の研究と実践

(5)クリティカルライティングの効果的指導方法の研究と実践

(6)スピーキング・ライティング能力の向上を効果的に図るためのリーディング・リスニングの指導方法の研究

(7)実践的コミュニケーション能力の客観的な評価方法の研究開発

(8)学習意欲に関わる研究

■到達目標
(1) 3年間の指導をみとおした、各学年4技能統合型シラバスを作成した。Theme-based のモジュールを作成し、同一の内容を利用して、多様な言語活動を行うことで、生徒の理解度を深化させる指導計画を立案した。

(2) 入門期における発音指導・暗唱指導をとおして、スピーキングの基礎基本を養う指導方法を確立した。スキットプレゼンテーションの指導をとおして、informalな場面でのスピーキングの指導方法を確立した。

(3) 4技能統合型シラバスに基づき、writing+speaking能力統合型の指導を、スピーチプレゼンテーション・ディベートを中心に行った。

(4) ディベート指導においてもwriting+speaking能力統合型の指導を基本としている。1クラス全員がディベートに参加し、英語表現(週2時間、連続授業)で実施、1時間に2試合行った。3週間で1propositionに取り組む指導方法を確立した。

(5) 各学年ごとに目標とする語数のエッセイライティングの指導を、シラバスに基づき実施した。ピア活動を重視したプロセスライティングの指導方法を行い、ポートフォリオ評価ができるように、生徒の実績の記録を蓄積した。Criterionを1年第3学期から3年第2学期まで導入し、パラグラフライティングの指導を継続的に行った。また、Criterionは授業中のみでなく、自宅からアクセスできる利点を活かし、自宅学習としてのライティング指導を行うことができるようになり、クリティカルライティング指導全体を体系化することができた。

(6) リーディング指導に関しては、(ア)content-basedで、(イ)速読教材を効果的に利用する指導を、統合型シラバスに基づき行った。リスニング指導に関しては、家庭学習としてのディクテーション指導を3年間にわたり継続して行うことが、生徒のリスニング能力向上に大きな効果をあげていることが実証された。

(7) ライティング到達度テストは、CriterionやGTEC for STUDENTSのライティングの様なスピードを重視したライティングではなく、プロセスを重視した到達度テスト作成をめざしている。この研究については、本研究終了後も、本校独自で継続して行う予定にしている。スピーキング能力テストは、ベネッセコーポレーションと共同開発を行っている。

(8) 清泉女子大学長沼君主氏との共同研究で、生徒の意識調査を実施し、英語学習の意欲向上・学習効果を考察すると共に、GTEC for STUDENTSと意識調査との相関関係を分析する研究を3年間にわたり実施した。
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