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研究内容
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三重県立 川越高等学校

研究内容5:英語によるアカデミック・ライティングのトレーニングを取り入れた指導に関する実践研究
■実証したい理論や仮説
書く前の着想段階から書き終えるまでの書く過程を重視し、ある程度まとまった量の文章を論理的に書く訓練を積み重ねることにより、部分と部分、全体と部分との有機的な関連を図った分かりやすい文章が書けるようになるとともに、「話すこと」に関する表現の能力においても学習の転移が生じ、スピーチやディスカッションなどの場面においても、英語らしいコミュニケーションスタイルで分かりやすく話すことができるようになる。
■到達目標
平成15年度は、スピーチ原稿を書かせ、原稿から選んだ20語の単語リストを参照しながらスピーチさせた。rehearsed speechからunrehearsed speechへの橋渡し的な活動と考えている。アンケートでは、8割の生徒が「力のつく活動である」と評価した。2学期には、20語のキーワードリストが役に立たないという声を聞いたので、50語に増やしたところ、「50語のキーワードは有効か?」のアンケートで35%が「はい」、41%が「ややはい」と答え、有効であることが分かった。
平成15年度のライティングからスピーキングへつなげる活動を継続し、平成16年の4月下旬と11月下旬にイギリスのナショナルカリキュラムのattainment targetを利用したスピーキングテストを実施し、平均で5.00から5.59へとスピーキング力が向上した。
ライティングに利用する言語材料をインプットすることは不可欠であるが、ひとつの科目の中では、十分な時間が見出せないかもしれない。本校では、「英語理解」でインプットした内容を基にライティングを行った。作者に手紙を書くなどの設定が有効である。
キーワードリストを作成して、手元に限られた情報を持ってのスピーキングは、rehearsedなスピーキングからunrehearsedなスピーキングへの橋渡し的な活動として有効である。
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