データが語る高校の実像 お金の使い道
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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データが語る高校の実像 6
ベネッセ教育研究開発センターの調査から高校生の姿を浮き彫りにする

お金の使い道

子どもたちはお小遣いを何に使うのだろうか。調査結果から、学校段階や性別によって使い道に特徴があることがわかった。

お小遣いのほとんどが日常の娯楽に使われる

 今回は、子どもの日ごろの生活や遊びの様子と関係する、お金の使い道について、調査結果を見ていく。初めに、1か月当たりにもらっているお小遣いの平均金額を見ると、小学生1,115円、中学生2,559円、高校生5,379円だった。同じ高校生でも、高1生は4,960円、高2生では5,779円と、学年が上がるにつれて、自分で使える金額は多くなる。
 では、こうしたお金をどのように使っているのだろうか。図1でお金の使い道ベスト5を見ると、どの学校段階でも、「本・雑誌・マンガ」「食べ物・飲み物・おかし」が上位に入っていることがわかる。こうしたものに日常的にお金を使っている様子が浮かぶ。

図

 一方、学校段階による違いも見られる。中高生になると、小学生で多かった「貯金」は減少していき、代わりに「CD・DVD」「カラオケやゲームセンター」がベスト5に入ってくる。更に、高校生では「おしゃれに必要なもの」が登場する。
 性別による違いも見られる(図2)。小中学生の男子では「ゲームソフト」が入っていることが特徴的だ。女子は、中学生のうちから「カラオケやゲームセンター」「おしゃれに必要なもの」が入っている。
 このように、お金の使い道は、生活範囲や遊びの変化と呼応しながら、学校段階や性別によって異なることがわかる。

図2
※複数回答。なお、調査票では14項目中、3つまでの回答としたが、4つ以上回答するケースが多かったため、すべて母数に含めた。

出典●「第1回子ども生活実態基本調査」/調査時期●2004年11~12月実施/調査方法●学校通しの質問紙による自記式調査/調査対象●小学4年生~高校2年生 合計14,841名(小学生4,240名、中学生4,550名、高校生6,051名)/抽出方法●市区町村の人口規模および人口密度を考慮した3地域区分[大都市(東京都内)、中都市(地方中規模都市)、郡部(町村部)]を設定して抽出。高校生については、高校の偏差値層も考慮して抽出。普通科のみ

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