読書習慣など、いわゆる日常生活での「学習」に関する質問は、1990年、2001年、2006年に行っている。そのうち、「自然や動物・植物の本を読む」「歴史小説や歴史の本を読む」「文学作品や小説・物語を読む」について、小学生、中学生、高校生の時系列での変化を図1に示した。小学生では本を読む割合(「よくする」と「時々する」の合計)が高く、中学生と高校生では低いという傾向は1990年から継続して見られ、学校段階が進むほど本を読まなくなる様子がうかがえる。
「文学作品や小説・物語を読む」は2回分の比較しかできないものの、すべての学校段階で増加しており、高校生も52.7%と5割を超える結果となった。「高校生の活字離れ」が進んでいるといわれるが、ジャンルによって傾向が異なることが確認できる。 |