特集 生徒を大人にする「生徒指導」
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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PTAのバックアップが学校に刺激を与える

 同校の生徒指導を支える原動力として、保護者の存在も忘れてはならない。どの教師も「本校の保護者は非常に協力的」と口をそろえる。PTAの奉仕活動では保護者の有志が積極的に参加し、「おはよう」「自転車はこっちにお願いね」などと、元気に生徒に声をかける。また、秋には夕方6~7時まで下校時の生徒を見送るなど、率先して防犯活動を展開している。PTA会長の村山雄司さんは、「学校では先生方に生徒をしっかり指導していただいており、子どももそれに応えて一生懸命頑張っています。そうした生徒と先生方の頑張りが、我々保護者の励みになります」と話す。
 こうした保護者の積極的な活動が、学校に刺激をもたらしていると、川合政仁校長は指摘する。
 「PTAにこれだけ協力していただいていると、教師にとっては『もっとしっかりやらねば』という意識付けに、生徒にとっては『見守ってもらえる』という安心感につながります」

図2

 03年度を境に、同校の進学実績が上向き始めたのも、生徒指導の徹底と保護者の支えによるものだろう。図2は遅刻状況と合格実績の推移を示したグラフだが、遅刻が激減した03年度以降、進学実績が上向いている。07年度入試では、国公立大合格者数は218名に達し、名古屋大合格者も創立以来初の20名を記録した。1学年主任の鶴田昭博先生は、その要因を次のように話す。
 「生徒との信頼関係が高まった結果、生徒は教師の話をより素直に聞くようになりました。以前なら生徒が自分だけで進路を決めてしまう場合でも、今では私たちのアドバイスに素直に耳を傾け、より多くの生徒が国公立大に挑戦するようになりました」


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