図2には「努力すればむくわれる」に対する回答別に、平日の家庭学習時間の平均(分)を示した。「とてもそう思う」と「ぜんぜんそう思わない」では8.5分の違いが見られる。更に、図3では同様に家庭学習の頻度をまとめたところ、「ぜんぜんそう思わない」と回答したグループでは、ほかと比べ「家ではほとんど勉強しない」が5~8ポイント程度高い結果となった。このことから努力に対する肯定感が、学習行動にも影響していることがうかがえる。努力に対する肯定感を高めるには、短期的な努力でむくわれることを実感させる場面をつくるだけでなく、高校3年間の長い期間で努力が実ったという卒業生の具体的な例を示すなど、工夫が必要と考えられる。 |