2007年にベネッセ教育研究開発センターが行った「第4回学習指導基本調査」の結果から、中学校教師の教育観を見てみたい。図は、97年調査と07年調査において、「授業や生活指導で大切にしていること」についての質問の比較である(2つの対となる教育観を提示し、あえて言えばどちらを重視しているか1つを選択してもらう形式)。「どの子どもにも、できるだけ学力をつけさせること」が66.5%から85.6%に、「不得意な教科や領域の学力をつけさせること」が37.4%から61.7%に大幅に増加するなど、学力向上を重視する意識が高まっていることが見てとれる。これらの結果は、文部科学省の方針や保護者の要望などの「学力向上への期待」を受けて、基礎・基本を徹底させようという表れではないかと考えられる。 |