「総合的な学習の時間(以下、総合学習)」は、中学校でどのように実施されているのだろうか。図は、導入当初の2002年と、導入から5年経った07年に、総合学習での活動内容について、中学校教師に尋ねた結果だ。
07年調査で最も多かったのは「将来の進路や職業などの指導」だった。02年調査よりも約17ポイント増え、9割近い中学校が進路学習を行っていることになる。
中学校では、「キャリア・スタート・ウィーク」という、職場体験によって生徒の勤労観・職業観を育てる取り組みが行われている。職場体験や事前事後学習は総合学習で行われ、内容は高校の進路学習と重なる部分が多い。高校では、中学校との連続性を考えた進路指導がより重要になるだろう。 |