指導変革の軌跡 東京都立小平西高校
VIEW21[高校版] 新しい進路意識向上のパートナー
  PAGE 15/15 前ページ

学校の将来像を語り合う中で
感じたやりがい

2学年主任 菱田新


◎私が赴任した当時、本校は低迷期の真っ只中にありました。茶髪の生徒が多く、生徒指導に苦しんでいました。
 そんな折に進藤校長が赴任され、「将来構想会議」が発足しました。私は、言いたいことははっきり言って、何も変わらないなら辞めようという気持ちで参加しました。ところが、参加してみると、次第に真剣になっていきました。会議といえば、特定の役割を持つ人が、特定の課題について話し合うのが一般的です。しかし、この会議では、学校の将来についてだれでも自由に発言できるのです。実際、私の案が採用されたときは、心の底からやりがいを感じました。
 「小西スタイル」は、特別な理論や方法論で構築されているわけではありません。重要なのは、「私はできる」というメッセージを学校全体で共有することにあると思います。「私はできる」というキーワードが教師全員の意識の根底にあることによって、生徒に声をかけるときも、新しい取り組みを企画するときも、教師全員が同じ方向に向かって、ぶれずに進むことができるようになったと感じます。
 今後の課題は「小西スタイル」を定着させることです。先行して取り組んでいる2学年の主任として、「100%の進路実現」に向けて、活動を1つひとつ積み上げていきたいと思います。


  PAGE 15/15 前ページ