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調査データから探る指導のヒント vol.3
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「日本は競争が激しい」と厳しい社会認識を抱く大学生
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ベネッセ教育研究開発センター「大学生の学習・生活実態調査報告書」より
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出典◎『大学生の学習・生活実態調査報告書』/調査時期◎2008年10月/調査方法◎インターネット調査/調査対象◎18~24歳の大学1~4年生(ただし、留学生、社会人経験者を除く)/有効回答数◎4,070名 ※( )内はサンプル数
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高校時代に志を育てる指導が必要
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いい大学を卒業しても幸せになれない。日本の社会は競争が激しく、努力しても報われない――。大学1~4年生を対象に社会観や就労観について尋ねた結果だ。
図1を見ると、「日本は、競争が激しい社会だ」と約8割が思い、「日本は、努力すればむくわれる社会だ」と感じる者は5割にも達していない。「いい大学を卒業すると将来、幸せになれる」と答えたのは、4割程度だ。更に、図2を見ると、学校段階が進むごとに社会への認識が現実的になっていく様子がうかがえる。
これらの結果を見た高校教師は、「高校での進路指導の課題が見えてくる」と指摘する。「大学生になると社会に接する機会が増えて現実が一気に見え、アスピレーション(志)が冷やされている。高校時代に志を育て、社会への期待感を高めてから大学に送り出すべきだと感じた」と話す。 |
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社会とのかかわりをじっくり考えさせる
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明るい未来が描きにくい状況は、何事にも積極的になれない気質にもつながっていると推測される。学習への動機付けや進学意欲の高まりという観点からも、進路指導の重要性を指摘する声があった。「特に、将来を考え始める高校1年生に、外の世界を見たり、社会への見聞を広めたりしながら、社会と自分とのかかわりをじっくり考えられる機会をしっかり確保することが重要だと思う。そうした指導をすることによって、難関大(志望校)に進学(合格)するということはどういうことなのか、生徒も考えられ、学習動機につながるのではないか」という。
「仕事を通じて社会に貢献することは、大切なことだ」と84.4%が答えている。大学生は、社会貢献の重要性を十分認識している。その気持ちを支える高い志を、高校時代にもっと育てていきたい。 |
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