嘉糠洋陸 教授
Kanuka Hirotaka 帯広畜産大原虫病研究センター教授。医学博士。 専門は、病原体媒介節足動物の生物学・分子遺伝学。 東京大農学部獣医学科卒業。大阪大大学院医学研究科 博士課程修了後、理化学研究所基礎科学特別研究員、 アメリカ・スタンフォード大学日本学術振興会海外特別研究員、東京大大学院講師を経て、現職。 文部科学省のグローバルCOEプログラムに選定された、 「アニマル・グローバル・ヘルス」の拠点リーダーも務める。
蚊やハエなどの吸血節足動物は、動物の持つ病原体を人間に感染させてしまうという恐ろしい一面を持つ。ところが、蚊の生態や吸血の仕組みには不明な点が多く、病気の感染源と分かっていても、予防法が確立していないのが現状だ。帯広畜産大の嘉糠洋陸教授(グローバルCOEプログラム「アニマル・グローバル・ヘルス」の拠点リーダー)は、吸血節足動物の生態解明こそが感染症の予防や治療法構築に真に貢献できるものと考え、基礎研究の立場から「蚊」の研究に取り組んでいる。