未来をつくる大学の研究室 蚊の生態や感染のしくみを解明し感染症の予防・治療につなげる
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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高校生に伝えたいこと
「負荷なくして 成長なし」 大切なのは自律

 大学を選ぶ観点として「何を研究できるか」も大切ですが、「何を身に付けられるか」も知った上で選んでみてはどうでしょうか。例えば、帯広畜産大の場合、教育の特色として「機動力」が挙げられます。北海道帯広市という地方にありながら、東南アジアやアフリカなど、50か国以上の大学や研究機関と連携関係を結んでいます。研究において重要なフィールドワークをしやすい環境が整っているわけです。私の研究室の大学院生は、研究テーマを決めてからわずか1か月後に、アフリカに蚊を採集しに出掛けました。大学院生のうちから、海外で研究を進める上でのノウハウが身に付けられる。これは他大学ではあまりないことです。つまり、この大学に入って、自分はどのような人間になりたいのか、そのイメージを明確にして、大学を選んでほしいと思います。
 もう一つ伝えたいことは、「負荷なくして成長なし」という言葉です。部活動でもそうだと思いますが、つらい練習を乗り越えなければ試合には勝てません。それは、勉強でも趣味でも同じです。例えば、勉強時間をいつもの2倍に増やす、北から南まで全大学の化学の入試問題を解く。いつも以上の目標を立て、やり遂げてみてください。成長するために、自分に負荷をかけ、挑戦していく姿勢を身に付けてほしいと思います。
写真
写真2 写真は、遺伝子組み換えをして、目を緑色に光らせた蚊。遺伝子組み換えや解剖をして、さまざまな条件下の蚊を使って実験を行う

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