▲山形県立鶴岡南高校
五十嵐満
Igarashi Mitsuru 教職歴11年。同校に赴任して7年目。進路指導課。2学年担任。「生徒一人ひとりが自信を持てるような指導を心掛けている」
佐藤恵美
Sato Emi 教職歴8年。同校に赴任して4年目。生徒指導課。2学年担任。「常に心に目標を。高い壁があればこそ、ジャンプのしがいもある」
萩原晴菜
Hagihara Haruna 教職歴・赴任歴共に3年。教務課。2学年担任。「為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり」
運営に際して、担任が意見を述べるのは基本的に企画段階だけだ。費用や安全面などについては助言するが、内容面には極力踏み込まない。ただ、どの程度、生徒に任せるかという見極めは、学級全体の雰囲気を見ながら適宜判断していると、佐藤雄樹先生は話す。
「イベントでは、ともすれば元気の良い生徒ばかりが目立ってしまいます。取り組みを学級全体のものにするためには、内気な子が疎外されたり、同性だけで固まったりすることがないように目を配る必要があります」
「以前、中学校の発表会を見学した時に、中学生が自らビデオカメラで撮影したり、照明を使ったりして積極的に動いている姿を見ました。今の中学生はこういうことが出来るのに、高校ではその力を伸ばすような取り組みをしていないことに気付きました。本校では、限られた時間できちんと成果を出すために、とかく何でも教師が用意してしまいがちでした。しかしそれでは、生徒の中にはほとんど何も残らないのではないかと考えました」
「教室には進路関係の資料を置いてある棚があります。普段は資料を出しっ放しにしておくなど、片付いていないことが多いのですが、ある時、私が注意したわけでもないのに、きちんと整理されていることがありました。それを見た時はうれしかったですね。LHRの企画立案というクラスメートのために汗を流す経験を通して、『皆のために出来ることはないか』ということに、おのずと目を向けられるようになったのではないでしょうか」