ポイント3
「満足度曲線」などによる児童の授業評価
学習のあとには毎時間、児童自身による授業評価も行った(図2)。 |
▲図2 子どもによる評価。がんばった人や感想を記入。満足度曲線で、 授業が始まってから終わるまでの満足度の推移を自分で記入する
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ユニークなのが「満足度曲線」を描かせる試み。1時限の授業が始まってから終わるまで授業への満足度がどのように変化したかを%で示していくのだ。これにより、どんなときに満足度が上がるのかを推測することができる。
「最初は0でも、どの児童も最後に100%になるのが目標です」(荒木校長)
この単元がすべて終わったあとで行ったアンケートでは、「今回の学習のやり方がおもしろかったか」の設問に対して、58人中53人が「おもしろかった」と答えている。「自分で解決をしてから、できた者同士で相談をしたり、教えたいコーナーに行ったりしたのがおもしろかった」「相談タイムで、友だちに教えてもらったりしてわかりやすかった」などの声も聞かれ、「学び合い」というスタイルは子どもたちにも歓迎され、学習意欲が高まるものであったようだ。
また、前述したようにプリテストとポストテストの結果から、学習効果も明らかだといえよう(表3)。 |
▲表3 5年生「平行四辺形と三角形の面積」での実践の流れ
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