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学校で母親同士の出会いと交流の手助けを |
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母親が家事や育児などで感じる負担感は、仕事の有無によっても違いますが、この調査では、母親が仕事を持っていたとしても、夫や周囲の人々の理解とサポートがある場合や、より踏み込んだ近所づきあい・母親同士のつきあいをしている場合は、日常の負担感が軽減するという結果が得られています。
こうした母親たちの実態を踏まえ、学校ができることは、
(1)母親がコミュニケーションに関してさまざまなストレスを抱えていることに理解を示し、
(2)そのうえで、母親同士の自然な出会いと交流を手助けできるような場をつくること
ではないでしょうか。
例えば、「フルタイムで働く母親」を意識して、参加しやすいPTA活動の仕組みをつくる。また、緊張した友だちづきあいをしがちな最近の母親たちを考慮して、どの母親にとっても関心の高いテーマで話し合いの場を設け、お互いが打ち解けやすい雰囲気をつくる、などの工夫が考えられます。
そうした取り組みを始めてみることで、母親の心理的負担を少しでも軽くすることができそうです。そのことが、母親の無理のないPTA活動を促し、結果として、学校と保護者の信頼関係の構築にもつながっていくのではないでしょうか。 |
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