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4 「考えさせる」から「考えたくなる」授業への転換
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言うまでもなく、こうした学びのプロセスは、理数教科に限定されるものではない。文系教科でも論理的な思考を柱とした授業実践は行われており、今号の特集でもその一例を取り上げている。
限られた授業時間のなかでは、どうしてもすべての子どもの考えを十分に取り上げることはできない。しかし、子どもが主体的に考えたくなる授業を成立させるためには、一人ひとりの発言をすべて受け止める姿勢と努力が教師には必要である。
もちろん、論理的な思考力は、容易に形成されるものではない。多くの場合、子どもの言葉は、思いつきで発せられ、支離滅裂なことも少なくないだろう。しかし、その言葉にしっかり耳を傾けると、子どもなりの理由や筋道を持っていることも多い。
子どもが「間違ってはいないだろうか」と発言を迷うことなく、意見を自由に言える雰囲気をつくり、みんなで考えていくことの大切さ・楽しさを実感できる教室をつくりたい。
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