ベネッセ教育総合研究所
Case Study 学力調査を生かした実践事例
砂田武嗣校長
砂田武嗣校長

石川県金沢市立
大浦小学校
〒920-0205
石川県金沢市大浦町ヌ87番地
TEL/076-238-2025 FAX/076-238-2988
http://www.kanazawa-city.ed.jp/ooura-e/
校長/砂田武嗣先生
児童数/458名(2004年10月1日現在) 学級数/17学級

大浦小学校は人口46万人の金沢市の北部に位置する。学区は古くからの農村地帯と新興住宅地からなり、児童数が増加している。学校の周辺には金沢市でも珍しく湿地が残り、水生植物のほか、ザリガニやフナなど、自然環境が豊か。2002年度は地域の特色を生かした環境教育にも取り組み、03年度からは学力向上フロンティア校として活動している。保護者や地域住民も学校の教育活動に協力的で、ボランティアが学校に常駐し、警備を行う「スクールサポート隊」が全国功労ボランティア表彰を受けた。
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テーマ5 学校の経営力を生かした学力向上の取り組み(1)
学校全体で子どもの学力保証に取り組む
 大浦小学校では、学力向上の取り組みとして、課題解決型の学習を行っている。また、学校として「大浦小学校に来たらどのクラスでも学力保証されます」といえるように、学校内での教師の目線合わせや情報共有、保護者への発信に力を入れている。授業を児童といっしょに作り上げている大浦小学校の実践を見ていこう。


児童数が増加する学校だからこそ、少人数指導が必要
 大浦小学校は、現在でも児童数が増加し続けている学校の一つだ。理由は、学区の新興住宅地に大規模な団地が造成されているためで、そこから通学する児童が全校生徒の約半数を占めている。現在、4年生以上は各2クラスだが、これから入学してくる児童は1学年で毎年20~30人規模で増加していく予定だ。
 大浦小学校では2002年度に少人数授業の加配1名を受け、算数科で習熟度別授業に取り組んだところ、保護者からは「少人数を限られた学年だけでなく、もっと広げられないか」という意見が出された。文部科学省学力向上フロンティアスクールの指定を受けた03年度は、少人数の加配が2名あり、全学年の算数で少人数授業に取り組んだ。04年度は少人数の加配は1名、1年生のT・Tとして加配が1名だったので、3・4年生の算数で少人数授業、1年生は国語、算数、体育などでT・Tの授業を行っている。
「やはり、1クラス40名近くいますから、きめ細かい指導をするには少人数授業や、T・Tで授業を見ていく必要があります」と砂田武嗣校長は語る。


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