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自分の目で見た主観的な評価も大切に |
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近年、学力調査の形も変わってきています。90年代には、学力調査は実施すべきではないという風潮がありましたが、今では、国、都道府県、市区町村の各レベルで積極的に行われるようになっています。また、民間の専門機関と連携した学力調査も活発になってきていますが、これも客観的・多面的な評価材料を得るためには、非常に有意義なことだと思います。
多様な材料を参照し、評価につなげる際には「主観的」になることを恐れないことも大切です。「客観」にばかりこだわっては、評価はできません。もちろん、主観的な評価には説明責任もともないます。その際には、教育とは、1日で教えられることもあれば、1か月後、半年後、あるいは卒業して初めて結果が表れることもあるものだということを忘れてはなりません。それを踏まえれば、評価にともなう説明は「私はこういう視点で評価した。さらに、すぐには結果に表れないけれども将来を考えて、こんな手も打っておいた」といった厚みのあるものになるはずです。目先のことにとらわれない教育者の視野の広さが、次世代を担う子どもを育てるのです。
(談) |
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