|
|
|
|
|
「できない」「うまくいかない」体験が子どもに必要
|
|
では、幼稚園児や保育園児はどのようにして情動制御を獲得しているのか。それは、さまざまなつまずきに直面し、それを乗り越える体験を通してです。もちろん、そのときに子どもの支えとして教師や保護者の存在は欠かせません。友だちとのトラブルを解決する、時間をかけて何かをつくる、一輪車や縄跳びに取り組むなど、最初はうまくいかなくても、辛抱しているうちに段々とできるようになる。そのプロセスの中で、感情をコントロールできるようになります。その意味で、「できない」「うまくいかない」体験は、子どもにとってとても大切です。
最近は友だち同士での遊びが減る傾向にあるようですが、社会性を身につける機会そのものが減ることになり、その影響が心配されます。友だちとの付き合いは、ゆくゆくは勉強にもつながっていくものなので、いつも仲のよい子とだけ遊ぶのではなく、いろいろな子と遊び、けんかをして、それを克服していく経験が必要だということを周囲の大人ももっと意識すべきでしょう。
|
|
|
|
|
|
|