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学び合いのためには「聴き合う力」が不可欠
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本来、学校での学習が家庭学習と異なるのは、仲間同士の学び合いが可能であるという点だ。一つの問題をめぐって、「僕はこう思う」「でも○○君はこう言っている」「じゃあ、こうしてみたらどうだろう」など、子どもは仲間と一緒に学習することによって、さまざまな心の動きを体験できる。そうした体験が、子どもの学びを深めていく。
だが、「自分を出したがるが、相手の話は聞けない」子どもと、「自分を出すことができない」子どもが増えてしまっては、教室を子ども同士の学び合いの場へと高めていくことは難しくなる。
そこで渡邊校長の発案によって、豊玉南小学校が2001年度から実践しているのが、「一人ひとりの学びを大切にした授業の創造・聴き合う、学び合う活動を通して」という取り組みだ。
「子どもたちが積極的に発言している授業は、一見、活発に見えます。でも子どもの発言が、相手の発言などお構いなしに、思いつきを言葉にしているだけのものと、先生やほかの子どもの発言を受け止めたうえで言葉にしたものとでは、学習の深まり方は全く異なります。また、黙って聞いている子どもたちも、自分の問題として聞いていることもあれば、そうでないこともあります。
ですから、お互いの学び合いの中で子どもの学力を伸ばすためには、まずは子どもに『聴き合う力』をつけることが前提になると思ったのです」(渡邊校長)
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