このコーナーでは、ベネッセ教育研究開発センターの調査データを中心に、学校教育の現状と課題を整理。それらの課題に対して、指導改善に取り組む学校を紹介する。今号は、子どもが考えを出し合い、その考えを深められる授業づくりについて取り上げる。
子どもは、授業で行うどのような活動を好み、得意としているのだろうか。
小学生を対象とした授業に対する意識調査の結果(図1、2)を見ると、8割以上の子どもたちが、「友だちと話し合う活動」が「好き」であり、「友だちの意見をしっかりと聞く」こともできている。一方で、「自分の意見を発言する」子どもや、「考えたり調べたりしたことを発表する活動」が「好き」という子どもは、5割程度にとどまった。