特集 量から質へ―これからの学びを考える
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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「学習の手引き」を配付
家庭学習のしつけを強化

 近年は、保護者に呼びかけて家庭学習の習慣化にも力を注いでいる。05年度には、帰宅後の時間の使い方や、机に向かう時間の目安(低学年45分、中学年60分、高学年90分)などをまとめた「学習の手引き」を配付した。保護者からは「子どもと勉強に関して話し合うきっかけになった」「時間の使い方を見直した」といった声が寄せられている。
  現在は、『学習のしつけ』の中の「家庭学習のしつけ」の項を大幅に増やす改訂作業を進めている。保護者との連携を通じ、児童の自主性を更に引き出したいという狙いがある。
  改訂後の『学習のしつけ』では、低・中・高学年に分け、全教科の家庭学習の内容を提示する。家庭でできる理科の実験や、作文のテーマ、絵を描くときのポイントなど、そこには学習のヒントがたくさん詰まっている。また、図書館や博物館の利用法、辞書やインターネットを活用した知識や情報の扱い方など、「学習の進め方」にも重点を置いて自主学習をサポートする。保護者へのアドバイスとしても、子どもの意欲の引き出し方や、保護者が教えられない問題の調べさせ方など、自主学習を促すポイントを充実させている。
  「校区には昔ながらの地域性が保たれており、『地域の中の学校』という考え方が根強く残っています。学校や家庭、地域が同じ方向を向き、児童を育てていきたいと考えています」(中村校長)

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