データから見る教育 パソコンを使った勉強が好きな小学生が9割超

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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データから見る教育
Benesseの調査データをご紹介。

「第4回 学習基本調査報告書・小学生版」

パソコンを使った勉強が好きな小学生が9割超

パソコンを使った学習が定着

 小5生に好きな学校の勉強方法を尋ねたところ(図1)、91.1%もの子どもが「パソコンを使ってする勉強」が「好き」(「とても好き」+「好き」の%、以下同)と回答した。また、メディアの利用状況については(図2)、「学校でパソコンを使う」(「よくある」+「時々ある」の%、以下同)と回答した子どもは、第2回調査(1996年)では31.6%だったが、第3回(01年)で78.8%と大きく増え、第4回(06年)では88.2%と9割近くに達した。いまや、多くの小学生が学校でパソコンを使っている。「学校でインターネットを使って何か調べる」も06年は75.5%で、調べものをするときのインターネット利用が、小学生にも定着していることがわかる。

情報収集を超えたパソコン活用を

 一方、図1の好きな勉強方法で最下位だったのが、「考えたり調べたりしたことをいろいろ工夫して発表すること」(52.9%)だった。ある小学校の教師は、「パソコンを使った調べ学習は増えてきたが、ネット上の検索で簡単に得た情報をそのまま貼り付けたり写したりする『書き写し』学習が多いのではないか」と指摘する。ネット上の情報を比較・検討し、自分の判断や考えを深める活動を盛り込むことで、子どもたちの好きなパソコンを活用しながら、自分で「考える力」「調べる力」を育てられるのではないだろうか。
図1

図2

 

調査概要 ◎調査主体:ベネッセ教育研究開発センター/調査対象:小学5年生・全国3地域〔大都市(東京23区内)、地方都市(四国の県庁所在地)、郡部(東北地方)〕 第2回・2,665人、第3回・2,402人、第4回・2,726人/調査時期:第2回・1996年5~6月、第3回・2001年5~6月、第4回・2006年6~7月
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