栃木市は、少子高齢化、国際化、情報化といった社会構造の変化に対応する教育を地域の実情に合わせて推進するため、2006年4月に「栃木市総合教育計画」を策定した。
同計画では「自己教育力(自ら学び続ける意欲と、自己を律し主体的に課題を解決する能力)の育成による自己実現」を基本理念に掲げる。家庭、学校、社会が互いに連携し、10年を期間としてさまざまな活動に取り組んでいる(図1)。
学校教育に関する基本方針は、「生きる力を育むコミュニケーション教育」だ。「生涯学習の基礎を養う」という観点に立ち、子どもの社会性や学ぶ意欲の欠如、基礎学力低下などに対応するため、「夢のある学校環境づくりの推進」「よりよき自己実現に向けての基礎教育の推進・充実」「国際理解教育の推進」を施策の柱としている。
具体的には、児童会・生徒会が中心となる企画に対し、市が補助金を支給する「小中学生夢・チャレンジ補助金事業」、臨床発達心理士の指導下でのいじめ防止プログラム「セカンドステップ」の実践、キャンプや研修を通した実践的な英語教育などのプロジェクトに着手している。 |