学びが深まるICT活用 町内7校の児童がつながる、ICTを活用した登山事後学習

[Town Data]
人口約2万5500人。古代より集落が形成されていた地にあり、町内には旧石器時代から室町時代の遺跡などが点在する。高崎市の中心街から南に車で約30分という好立地ながら、豊かな自然に恵まれた環境の中、子どもたちはのびのびと育っている。


中央中学校区
◎吉井小学校……児童数434名・学級数16(うち特別支援学級1)
◎多胡小学校……児童数106名・学級数7(うち特別支援学級1)
◎南陽台小学校…児童数162名・学級数6


西中学校区
◎吉井西小学校…児童数272名・学級数12(うち特別支援学級1)
◎岩平小学校……児童数102名・学級数7(うち特別支援学級1)

入野中学校区
◎入野小学校……児童数197名・学級数8(うち特別支援学級1)
◎馬庭小学校……児童数146名・学級数7(うち特別支援学級1)
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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学びが深まるICT活用

群馬県 吉井町(よしいまち)

町内7校の児童がつながる、ICTを活用した登山事後学習

7校合同行事のまとめ学習をパソコンを使って共有

 群馬県吉井町(よしいまち)では、公立小学校7校のうち5校が小規模校で、単学級も多い。多くの子どもが6年間クラス替えを経験せずに中学校へ進学する。そのため、小学校の教師からは、「親しくない人に自分から声をかけることに不慣れな子どもが多い」と、中学入学後の人間関係を心配する声が少なくない。
  そこで、子どもの積極性を育(はぐく)むことを目的に、地区内の複数の小学校が合同で校外行事や陸上競技大会などを行っている。その1つが、4年生の5月に実施される「妙義少年自然の家宿泊訓練」だ。吉井町から北西約35キロに位置する妙義山に登り、集団での宿泊、飯ごう炊さん、火おこしなどを体験する。二十数年前から続く伝統行事だ。学校によって実施学年が異なっていたが、学校間の交流促進を目的として4年前からすべての学校が4年生で実施するよう統一した。最も規模の大きい吉井小学校は宿泊施設の定員の関係で単独実施となるものの、ほかの小学校は2校と4校にまとまって実施している。
  2007年度も例年通り宿泊訓練が行われたが、今回はICTサポーターの吉本晴恵さんの提案で、新しい試みが取り入れられた。コンピュータのネットワークを活用して、各校が事後学習で交流する体制を整えたのだ。

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