講師 中川一史(ひとし)先生
独立行政法人メディア教育開発センター教授、金沢大教育学部客員教授(併任)。数多くの小・中学校で指導・助言を行っている。
デジタルカメラを授業で使いたいと思っても、「子どもが壊してしまいそうで……」 「子どもに教えられるほど使いこなしていない」という不安の声が多く聞かれます。 しかし「本来、デジタルカメラは非常に使いやすい道具」と導入を勧める メディア教育開発センターの中川一史(ひとし)教授に、授業での活用のコツをうかがいました。
「充電ボックス」設置の勧め
「デジタルカメラを使おうと思ったらバッテリー切れで使えなかった」という経験はありませんか。こうしたことが続くと、次第に使うのが億劫(おっくう)になります。そこで、ある学校の工夫を紹介します。まず、色の違うカゴを2つ用意します。使用して電池残量が少なくなったカメラは一方のカゴに入れておき、情報担当の先生が充電します。充電が済んだカメラはもう一方のカゴに入れ、使うときはそのカゴから持っていきます。情報担当の先生がメンテナンスできる体制ができていれば、使いたいときにいつでも使えるようになり、活用度も確実に向上していきます。
写真提供/鳥取県三朝町立西小学校