つながる学校と家庭の学び
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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ほとんどの6年生が将来の夢を持つように

 扇田小学校が独自のキャリア教育に取り組み始めて、09年度で2年目になる。宮野先生はその成果を次のように感じている。
 「多くの子どもが具体的な夢を持つようになりました。6年生を対象にした文部科学省の調査では、ほぼ全員が『将来の夢を持っている』と答えました。6年生は職場体験を終えると、それまで以上に大きく明るい声であいさつが出来るようになります。社会ではあいさつがいかに重要であるかを学んだのだと思います」
 津谷先生も言葉を継ぐ。
 「キャリア教育で夢についての課題を出すと、多くの保護者が子どもにきちんと協力してくれており、学校の取り組みに対する保護者の理解は得られていると感じます。夢カードに保護者のコメント欄を設けたのも、好評でした。保護者と学校が今以上に協力して子どもの夢を応援するために、夢カードの改善を重ねていきたいと思います」
 08年度には、地域住民や保護者から成るボランティア組織「学校支援地域本部」の活動が始まった。
 「活動はまだ助走段階ですが、今後は職場体験や授業参観の準備などで、学校の活動を援助してくれるでしょう。保護者と地域、そして学校の協調を常に意識し、キャリア教育への取り組みを進めていこうと考えています」(宮野先生)

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