小学6年生の息子は、友だちの多くが私立の中高一貫校を受験するので、地元の公立中学校に進むことに不安が出てきたようです。親としては、地元の公立中学校・公立高校に進学しても十分に学力は高められるし、中学3年生になってから進路を考えた方が本人の意思に沿った選択ができると考えています。とはいえ、友だちの多くが私立の中高一貫校を目指すので、不安もあります。どのように考えるとよいのでしょうか?

(質問者:東京都/小6男子・母)

A周囲の進路選択にとらわれず、今のうちから高校受験に向けた準備を

おっしゃるように、公立中学校・公立高校でも十分に学力は高められます。不安があるのであれば、小学6年生の今のうちから「高校受験に向けた準備」を始めてはいかがでしょうか。
それは、受験勉強というよりも、中学校での定期テスト対策をしっかり行えるように、今のうちから学習習慣を定着させたり、テスト対策の仕方を習得したりといったことが主な目的です。
学習塾や通信教育の多くが同じような考えの下、公立中学校進学を控える小学6年生向けのコースを設置しています。それらを活用するなどして、公立中学校に入学してから周囲よりもリードできるように準備を進めておくとよいでしょう。

お子さまが「友だちが目指す私立の中高一貫校に自分も一緒に行きたい」と考えること自体は、子どもの感情としては健全で当然だと思います。その気持ちを尊重して中学受験をするのは構いませんが、いわゆる難関中高一貫校を目指す場合は、小学6年生から対策を始めるのでは難しいと思います。
もし、比較的入りやすい偏差値の学校で、入学後に学力を伸ばしてくれる、面倒見がよい私立の中高一貫校が近くにあれば、今から検討してもよいでしょう。