娘の小学校でも英語の授業が本格化し、娘の友だちは、英語教室に通ったり、英語の資格試験を受けたりしているようです。我が家でも、何かした方がよいでしょうか?

(質問者:東京都/小4女子・母)

A本人が希望し、幸せな気持ちでいられるか?を基準に考えるべき

学校外で英語やパソコンを週1回程度学ぶというのは、言わば習い事に近い位置づけです。取り組ませれば、ある程度は上達すると思いますが、限られた時間やコストを何に費やすのかを、いま一度考えてみてください。
特に小学生の間は、「本人が好きなこと、やりたいと思うことを最優先する」または「保護者から見て、才能がありそうなことをやらせる」のがよいと思います。ダンスが好きならダンスを習えばよいし、英語やパソコンも同様です。
保護者はつい、「将来役に立つから」「先取り学習しておくと、上級学校に進んだ時に楽だから」などと考えがちです。しかし、本人にやる気がなかったり、向いていなかったりするようなものを無理にやらせても、保護者が期待するほどの成果は見込めないと思います。場合によっては嫌いになったり、前の日から暗い気持ちになってメンタルに悪影響を及ぼしたりする恐れもあります。

一方で、本人が好きなことには才能がある場合が多いものです。本人が好きなことをやれば、その日はもちろん、その前から楽しみで仕方がなくなり、1日を楽しい気持ちで過ごすことができます。好きなことには集中しやすいため、集中力が高まり、脳の発達にも好影響を及ぼします。上達すれば、「〇〇〇は誰にも負けない」と自信を持つことで、他のことにもチャレンジするなど、積極的に行動するようになり、褒められれば、自己肯定感を高めることにつながります。
未来に期待する価値から逆算するのではなく、「今、子どもがそれをすることで、子どもは幸せな気持ちでいられるか?」を基準に考えることが大切です。