2019年3月、宮城県亘理町の町立中学校2年の男子生徒=当時(14)=が自殺し、いじめの有無などを検証してきた第三者委員会は30日、「自死の原因は判然としなかった」とする報告書を町教育委員会に提出した。インターネット交流サイト(SNS)上の悪口などをいじめと認定したが、因果関係は認めなかった。

報告書によると、男子生徒は19年3月9日、部活動からの帰宅後、自室で首をつった状態で発見され、その後死亡が確認された。

同年6月に設置された町教委の第三者委員会(委員長・土井浩之弁護士)は、SNS上の悪口など3件をいじめと認定したが、自殺の原因とまでは断定できないと判断。同年2月に、男子生徒が学校の屋上に出ようとするなどの問題行動に対する学校側の対応を「遅かった」と指摘したが、教員の不適切な指導は確認できなかったとした。

男子生徒の遺族は、再調査を求める要望書を町に提出。「いじめや教員の問題を認定しているのに、因果関係がないのは納得できない」と語った。