夏休み明けに増える子どもの自殺を防ごうと、NPO法人などが電話やチャットでの相談体制を強化している。不登校経験のある専門家は「学校だけが全てではない」と呼び掛ける。

 「フリースクール全国ネットワーク」など4団体は、学校以外の居場所や相談窓口を紹介するキャンペーン「#学校ムリでもここあるよ」を9月9日まで実施する。2019年から毎年実施しており、ハッシュタグ(検索用の目印)を通じてSNSでの拡散を呼び掛けている。特設サイトには、原則無料で利用できるフリースクールや子ども食堂などの情報を掲載している。URLはhttps://cocoaru.org。

 18歳以下の子どもの相談に乗る「チャイルドライン」は9月4日まで電話回線を増やすなど体制を強化。電話、チャットとも毎日午後4時から午後9時まで受け付けている。電話番号はフリーダイヤル(0120)997777。

 NPO法人「あなたのいばしょ」(東京都港区)が運営する24時間、無料・匿名で相談ができるオンラインチャットでも、9月4日まで子どもの相談に優先的に対応する。URLはhttps://talkme.jp。

 NPO法人「全国不登校新聞社」(東京都文京区)代表で、自身も不登校経験者の石井志昂さん(40)は、新型コロナウイルス禍で学校行事が変則的になっていることに加え、在宅時間が増え、子どもが親の不安を感じやすくなっていることが不登校につながる可能性を指摘。親は子どもに「苦しいときは休んでもいい」と伝えることが必要だとした上で、「学校に行かなくても人生が終わるわけではない」と強調した。