大学入学共通テストが14、15日の両日、全国679会場で行われる。昨年は問題流出事件のほか、受験生らが負傷した刺傷事件が発生。会場内外で不正防止や安全確保に向けた対策が強化される一方、新型コロナウイルス対策は一部緩和された。

共通テストは大学入試センター試験の後継で、今年が3回目となる。志願者数は昨年から1万7786人減少し51万2581人で、うち現役生が約85%を占めた。共通テストを利用する国公私立大などは過去最多となる計870校に上る。

昨年の問題流出事件では、試験中にインターネット電話を使って問題の画像を外部に送信された。このため今年は、試験開始前に机にスマートフォンなどを出させて一斉に電源を切らせるなど「スマホ禁止」を徹底させるほか、不正発覚時は警察に被害届を出す可能性を受験案内などに明記して事前に周知した。

また、前回共通テストの1日目朝には、会場となった東京大前で受験生ら3人が重軽傷を負う刺傷事件が発生。文部科学省は今回、受験生の安全確保に向け、各大学に巡回強化や必要に応じて警察などと連携するよう通知した。警視庁も10日、東大正門前で事件を想定した制圧訓練を実施するなど警戒を強めている。

コロナ対策では、マスク着用の徹底などは変わらないが、当日体調不良となった受験生に受験継続を認めず追試験とする基準を一部変更。症状について「37.5度以上」の発熱から「38度以上」に緩和した。追試験は28、29日で、会場は今年も全都道府県に設置される。

大学入試センターは平均点の中間発表を18日に、最終発表を2月6日に予定。得点調整の有無は20日に発表する。